試験片の加工だけでなく、各種の金属に対する材料評価試験に幅広く対応することが可能です。各種の試験装置を所有し、精密な試験片加工から評価試験まで一気通貫で実施可能であり、依頼者の細かな要求にも対応可能です。
引張試験・圧縮試験・曲げ試験・疲労試験などの基本的試験もちろんですが、ボルト等の締めつけまたは緩みトルクの測定や医療機器である人工関節等の可動部再現・評価試験での圧縮ねじり試験に対応可能です。
引張試験 |
100kN 管状赤外線イメージ炉 100℃ ~ 1200℃ 恒温槽+液体窒素 -150℃ ~ 600℃ |
---|---|
圧縮試験 | 100kN |
曲げ試験 | |
圧縮ねじり試験 | 最大トルク500Nm・100Nm / 最大圧縮負荷 50kN |
疲労試験 | 動的最大荷重 100kN / 室温 ~ 1200℃ |
---|---|
低サイクル試験 | 動的最大荷重 100kN / 室温 ~ 1200℃ |
熱疲労試験 | 動的最大荷重 100kN / 室温 ~ 1200℃ |
回転曲げ疲労試験 | 室温 ~ 800℃ |
平面曲げ疲労試験 | ±5kg-m |
硬度測定 | ショアー・ロックウェル・ビッカース・マイクロビッカース |
---|---|
ミクロ組織観察 | |
マクロ組織観察 | |
SEM | 走査型電子顕微鏡 |
EDX | 定性分析 | 熱処理 | 40℃ ~ 1200℃ |
引張試験・圧縮試験とは、金属製品や部品を評価する上の情報である「機械的性質」の中で「強度」を評価する材料試験です。
材料にはそれぞれ種類によって異なる性質があります。引張・圧縮・せん断などの外部から加えられる力や環境に対してどれくらい耐久性があるかを計測します。計測により得られたデータを「機械的性質」と呼び、材料の加工方法や加工された製品の耐久性などを評価する上で重要な指標となっています。
機器名称 |
精密万能試験機
|
---|---|
メーカー/型式 | 島津製作所:AG-100kNE/XR |
能力 |
最大負荷荷重:100kN クロスヘッド速度:0.005~1000mm/min |
備考 |
ロードセル:100kN または 5kN(JCSS校正証明書有) 接触式伸び計:標点間距離50mm, 25mm, 10mm(測定範囲 50%) ひずみゲージによる多点計測の対応可 掴み治具:棒状φ4~20mm, 板状t0~14mm 並目ネジ治具:M4~M8, M10~M22(偶数のみ)単軸圧縮, 3点曲げ, 4点曲げ治具有り(詳細応相談) |
試験例(対応規格) | ※(1) |
機器名称 |
床置き型万能試験システム
|
---|---|
メーカー/型式 | インストロン:5982型 |
能力 |
最大負荷荷重:100kN クロスヘッド速度:0.0001~1016 mm/min |
備考 | ロードセル:100kNまたは5kN(NVLAPシンボル付 校正) |
伸び計:標点間距離:25mm(測定範囲 50%) 使用温度範囲:-100 ℃~200 ℃(※NVLAPシンボル付 校正) (※NVLAP認証) |
|
伸び計測ビデオ式:非接触(NVLAPシンボル付 校正)
測定範囲・仕様 : レンズ① 軸ひずみ130mm/横ひずみ16mm/GL≧12.5mm 最大追従速度 2500mm/min レンズ② 軸ひずみ310mm/横ひずみ40mm/GL≧12.5mm 最大追従速度 2500mm/min レンズ③ 軸ひずみ560mm/横ひずみ70mm/GL≧25mm 最大追従速度 2500mm/min |
|
掴み治具:棒状φ3.5~12.7mm, 板状t0~12.7mm 並目ネジ治具:M4~M8, M10~M22(偶数のみ) 単軸圧縮, 3点曲げ, 4点曲げ治具有り(詳細応相談) |
|
試験例(対応規格) | ※(1) |
機器名称 |
管状赤外線イメージ炉(+精密万能試験機)
|
---|---|
メーカー/型式 | アルパック理工:RHL-E416 |
能力 | 100℃〜1200 ℃(加熱範囲:φ25 mm以内) |
備考 | 昇温コントロール可能 |
試験例(対応規格) | ※(1) |
機器名称 |
恒温槽(+床置き型万能試験システム)
|
---|---|
メーカー/型式 | インストロン:恒温槽 |
能力 |
-150℃〜600℃ 恒温槽内寸法:高さ660×幅400×奥行400 mm |
備考 | 温度コントロール可能、非接触式ビデオ伸び計の併用可 |
試験例(対応規格) | ※(1) |
機器名称 |
ねじり試験装置(+精密万能試験機)
|
---|---|
メーカー/型式 | 島津製作所 |
能力 |
最大トルク500 N・m 最大圧縮負荷:50kN |
備考 |
トルクセル:500N・mまたは100N・m(圧縮最大負荷:10kN) 試験速度 :0.001~10rpm 最大回転数:1400 回転 試験温度ダンベル型のみRT~700℃ |
試験例(対応規格) | ※(1) |
※(1)
圧縮試験
常温での金属材料の圧縮試験の標準試験方法 (ASTM E9)
曲げ・圧縮試験
金属材料曲げ試験 (JIS Z 2248)
圧縮ねじり試験
ボルト等の締めつけまたは緩みトルクの測定
人工関節等の可動部再現・評価試験
破壊靱性試験
金属材料-平面ひずみ破壊じん(靱)性試験方法 (JIS G 0564)
疲労試験とは、材料の試験体に様々な負荷を加えて、その耐久性を評価する材料試験です。
いわゆる破壊事故の原因のほとんどが疲労破壊と言われており、近年、50年を経た構造物が増えている中、疲労試験の重要性は高まっています。シミズテックでは充実した設備と信頼性の高い技術で、迅速な試験結果取得のニーズにお応えします。
機器名称 |
油圧サーボ式疲労試験機
|
||
---|---|---|---|
メーカー/型式 | テークスグループ ハイドロパルス 80/100 |
ハイドロパルス PAS 50/63 |
MTS 370.10型 |
能力 |
動的最大荷重:80kN / 静的ストローク:±50mm |
動的最大荷重:50kN / 静的ストローク:±50mm |
動的最大荷重:100kN / 静的ストローク:±85mm |
備考 |
制御対象: 荷重、ストローク、外部入力、ひずみ制御 制御波形: 三角波、正弦波、矩形波、台形波、ランプ波等 |
制御対象: 荷重、ストローク、ひずみ制御 制御波形: サイン波、三角波、方形波、ランプ波(プログラム作成により任意波形可) 高温用伸び計: ゲージ長:0.5インチ(-10%~+20%) |
|
試験例(対応規格) | ※(2) |
機器名称 |
加熱装置
|
---|---|
メーカー/型式 | MTS + 日本サーモニクス製:高周波誘導加熱装置 |
能力 | 温度制御範囲:50 ℃~1200 ℃ |
備考 | 温度勾配:5 ℃/ses(加熱・冷却) |
試験例(対応規格) | ※(2) |
機器名称 |
曲げ・捻り疲労試験機
|
---|---|
メーカー/型式 | 島津製作所:TB-10 |
能力 | ±5Kg-m |
備考 | 試験速度:2000 rpm |
試験例(対応規格) | 平面曲げ疲れ試験(JIS Z 2275準拠可) |
機器名称 |
小野式回転曲げ疲労試験機
|
---|---|
メーカー/型式 | 島津製作所:H6型 |
能力 | 8.5kg・m(支点間距離200 mm) |
備考 |
試験速度:3000 rpm 高温試験可(100℃〜800 ℃) |
試験例(対応規格) |
回転曲げ疲れ試験(JIS Z 2274) 高温回転曲げ疲労試験(JIS Z 2286) |
※(2)
●破壊靭性試験(Klc試験、Jlc試験、Jc試験)・疲労き裂進展試験
機器名称 |
油圧サーボ式疲労試験機
|
---|---|
メーカー/型式 | MTS370.10型 |
能力 | 最大荷重100kN |
備考 |
クリップオンゲージ(ゲージ長:5mm、動作範囲:-1~3mm) コンプライアンス法によるき裂長さの測定 |
試験例(対応規格) |
ASTM E399によるKlc試験 ASTM E1820によるJlc試験とJc試験 ASTM E647による疲労き裂進展試験 |
磨耗試験とは、材料の耐摩耗性や摩擦係数を調べ、その耐久性を評価する材料試験です。
シミズテックでは「大越式摩耗試験」を採用しています。大越式摩耗試験は、回転するリングを平板に押し付けることによって、平板を摩耗させます。硬い材料でも比較的短時間で耐摩耗性の比較ができます。
機器名称 |
大越式摩耗試験機
|
---|---|
メーカー/型式 | 東京試験機製:大越式摩耗試験機 |
能力 |
試験速度:0.065~4.36m/sec 摩耗距離:66.6~600m 最終荷重:20.6~185.3N |
備考 | 一般乾式 |
試験例(対応規格) | 摩耗試験 |
衝撃試験とは、材料の試験体に高速で負荷を加えたときの抵抗を測定する材料試験です。
シミズテックでは「シャルピー衝撃試験機」を採用しています。シャルピー衝撃試験機は振り子型になったハンマーで試験片を破断し、破断に要したエネルギーからその材料の衝撃値を求めます。衝撃値の大きいものほど粘り強さが大きく、試験片の靭性を評価するための材料試験です。
機器名称 |
シャルピー衝撃試験機
|
---|---|
メーカー/型式 | 東京衝器 |
能力 |
30㎏f 衝撃試験器 50㎏f 衝撃試験器 |
備考 | 遷移曲線採取可 |
試験例(対応規格) | シャルピー衝撃試験(JIS Z 2242) |
材料の持つ特性(物性)を評価する材料試験です。試料研磨や腐食などによる測定から光学顕微鏡による金属組織データ(マクロ・ミクロ)の採取。金属材料の機械的性質の一つである〝硬さ〟を硬さ計により測定します。また、電気炉を使った熱処理による物性比較も可能です。
機器名称 | ||||
---|---|---|---|---|
メーカー/型式 | ビューラー/ シンプリメット |
ビューラー/ エコメット300 |
ストルアス | ウィンゴ |
能力 | 油圧自動埋込機 | 自動研磨機 | φ300m/m | φ200m/m |
備考 |
厚板溶接部マクロ
溶接部の内部組織
|
機器名称 | 走査型電子顕微鏡 |
---|---|
ボルト引張断面(延性破面)
|
|
メーカー/型式 | 日立/S510 |
能力 | 倍率:×30〜×150,000 |
備考 |
ボルト介在物(Al)線分析
ボルト介在物(Al)面分析
|
機器名称 | EDX(定性分析) |
---|---|
メーカー/型式 | HORIBA/EMAX-1700 |
能力 | 分析可能元素 Na11〜U92 |
機器名称 | デジタルマイクロスコープ |
---|---|
メーカー/型式 | KEYENCE VHX-8000 |
特長 |
●ハイレゾリューションヘッド●フォーカス追従●サーチライティング ●3次元寸法測定●見落としのない超高精細画像 ●傷が浮かび上がる-サーチライティング ●倍率最大6,000倍 |
試験例 |
●ミクロ組織観察・測長(高品質の写真ドキュメント) ●マイクロスコープ観察・測長(高品質の写真ドキュメント) ●結晶粒度試験:JIS G 0551、ASTM E112、ASTM E1382 ●非金属介在物試験:JIS G 0555、ASTM E45 ●鋼の脱炭層深さ測定試験:JIS G 0558 ●画像解析(面積率、粒子径、個数、分布など) 撮影例: 金属3D造型機のポーラス中空球サンプル(Ti合金) |
機器名称 |
ロックウェル硬さ計
|
ビッカース硬さ計
|
ミクロビッカース硬さ計
|
---|---|---|---|
メーカー/型式 | アカシ | アカシ | フューチュアテック |
能力 |
HRC(150㎏) HRB(100㎏) |
1㎏~50㎏ | 10g~1000g |
備考 | 分布測定可 | 分布測定可 |
機器名称 |
電気炉
|
|
---|---|---|
メーカー/型式 | TABAI/HPS-212 | 東海熱処理工業/LCS30 |
能力 | 40℃〜300℃ | 200℃〜1200℃ |