機器分析

機器分析

 機器分析とは、物質の「化学的性質」や「物理的特性」を機器を用いて分析することです。フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)は、高分子材料等の有機材料の定性、劣化などの構造変化の調査等に最適な分析装置です。また、示差走査熱量計(DSC)は、高分子材料の融点、ガラス転移温度、結晶化温度等の測定が可能で、高分子材料の熱履歴を調査することができます。上述のFT-IR分析やDSC測定から得られた高分子材料の化学的性質と、高分子材料の物性試験から得られた機械的性質より、高分子材料の構造変化を考察することも可能です。また、エネルギー分散型蛍光X線分析装置(XRF-EDX)は、無機材料や有機材料中の元素の種類や含有量を調べる装置で、非破壊で、固体、粉体、液体の分析が可能です。

機器名称 フーリエ変換赤外分光光度計
専用プログラムで分析を省力化、コンパクトながら拡張性にも優れたフーリエ変換赤外分光光度計。
メーカー/型式 島津製作所製 IRAffinity-IS
能力 波数範囲:7,800~350㎝-1
分解能:0.9、2、4,8,16㎝-1
備考 高輝度セラミックス光源

機器名称 エネルギー分散型蛍光X線分析装置
高分解能SDD検出器を搭載し、さらに高計数率を実現することにより、これまでにない検出効率を実現。
メーカー/型式 島津製作所製 EDX-7200
能力 測定範囲:Na11 ~U92
測定室寸法:最大300(W)×275(D)×約100(H)mm(ただしR部は除く)
測定対象 固体・液体・粉体
備考 非破壊で固体・粉体・液体などの元素分析が,有害元素の受入検査や,医薬品・食品の異物分析,考古学試料や宝石の成分分析など,広範囲で使用可能。

機器名称 示差走査熱量計
DSCは高分子材料・医薬品・食品等の研究開発・品質管理分野において材料のキャラクタリゼーションに必要不可欠な熱分析装置のひとつです。高性能・高機能な新材料開発のための分析を高い感度と簡単操作で実現します。
メーカー/型式 島津製作所製 DSC-60Plus
能力 温度範囲:-150℃~600 ℃
熱流量検出範囲:±150mW
備考 新たに開発した熱抵抗構造と新型ディテクターにより,-140 ℃~600 ℃までの全温度範囲での安定したベースラインを実現し,ノイズレベル0.5 μW以下の感度を示す。