シミズテックのブログ

2020/10/15
疲労試験とは

『疲労試験』は、材料の疲労(疲れ)に対する強さや限度、寿命を求めることを目的とした試験で、「疲れ試験」とも呼ばれています。
試験方法は試験片に様々な荷重を繰り返し加えることで、材料が破壊に至るまでの疲労強度(物質の疲労破壊に対する強度)を測定します。

■疲労試験の重要性について
金属材料は橋や自動車、電車、船舶、航空機など、私たちが日常で利用する多くの場所に使用されています。そして金属製品は余程の力が加わらない限り破壊しない丈夫な物というのが一般的な認識です。
しかしたとえ小さな応力でも、繰り返し加えられることで力が集中する箇所に亀裂が入り、やがては疲労破壊による重大事故を引き起こすケースがあります。
過去日本で起きた金属疲労が原因の重大事故を一部例に挙げると、1985年の日本航空123便墜落事故(原因:後部圧力隔壁の疲労破壊)や、2007年のエキスポランドジェットコースター横転事故(原因:車軸の疲労破壊)があります。
この2つの事故では多くの死傷者が出ており、また二度とこのような事故を起こさないためにも疲労試験の重要性は高まっています。

■疲労試験と試験機について
金属機械・構造物の破壊事故の大半は疲労破壊によるものです。そのため疲労試験は材料の機械的性質、特に強度を知る上で重要な試験と言えます。
なお疲労試験の種類は、「常温疲労試験」「高温疲労試験・熱疲労試験」「平面曲げ疲労試験」「回転曲げ疲労試験」など、あらゆる場面での使用を想定した試験が行われます。
またこれらの疲労試験に対応した試験機も、標準タイプの「油圧サーボ式疲労試験機」から、1台で静的試験と動的試験両方を行える試験機まで数多くあります。