筆者は、前報で、使用済みタービンロータおよび国内外の原子炉圧力容器用鋼の破壊靭性データを整理し、平面歪破壊靭性値, KIcのマスターカーブ形状について検討しました。前報では、公表されているデータを基に整理しましたが、使用済みタービンロータには未公表のデータが存在します。 本報では、未公表データを含む、35のKIc及び29のKIc相当値, KIc,eq.の計64のデータを再整理し、焼戻し脆化を受けた使用済みタービンロータのKIc及びKIc,eq.のマスターカーブについて再検討しました。なお、対象鋼の2mmVノッチシャルピ衝撃試験の脆性-延性破面遷移温度, FATTは99~181℃、用いた破壊靭性試験片の板厚は25、50、100及び200mmの4種類である。本報で整理された使用済みタービンロータのKIc及びKIc,eq.のばらつきは遷移温度域を含めて小さかったが、その理由を公表文献を基に考察しました。
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筆者は、前報で、使用済みタービンロータおよび国内外の原子炉圧力容器用鋼の破壊靭性データを整理し、平面歪破壊靭性値, KIcのマスターカーブ形状について検討しました。前報では、公表されているデータを基に整理しましたが、使用済みタービンロータには未公表のデータが存在します。
本報では、未公表データを含む、35のKIc及び29のKIc相当値, KIc,eq.の計64のデータを再整理し、焼戻し脆化を受けた使用済みタービンロータのKIc及びKIc,eq.のマスターカーブについて再検討しました。なお、対象鋼の2mmVノッチシャルピ衝撃試験の脆性-延性破面遷移温度, FATTは99~181℃、用いた破壊靭性試験片の板厚は25、50、100及び200mmの4種類である。本報で整理された使用済みタービンロータのKIc及びKIc,eq.のばらつきは遷移温度域を含めて小さかったが、その理由を公表文献を基に考察しました。
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